歴史とは何か

歴史とは何か

Author
E.H. カー

Publisher
岩波書店

Publish Date
1962-03-20

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COMMENT

一橋生なら誰でもそうであるように、学生時代は、法律学以外の学問に触れる機会に多数恵まれてきたように思います。そんな私が最近興味を持っているのは、いわゆる「理系脳」、「工学的な思考」と行政法学とのマッチング(碧海のいう「『社会工学』としての法」のようなもの)です。  この本は、歴史学の定番本であり、一見すると、上述の文脈とは関わらないようにみえるかもしれないのですが、この本には、歴史学とは「なぜ」と尋ね続ける学問なのだという強いメッセージがこめられています。歴史学の魅力を知ることができると同時に、対象設定の大きな違いはあれ、社会科学の方法論には工学的思考と共通する要素を見いだすことができるのではないかという「気づき」が得られる一冊ではないかと感じています。