一般言語学講義

一般言語学講義

Author
フェルディナン・ド・ソシュール

Publisher
岩波書店

Publish Date
1972-12-22

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COMMENT

大学1、2年の頃(今は無き小平時代)、クラスメートの影響を受けて法律学以外の本もたくさん読みました。この本は、言わずと知れた言語学の名著ですが、私自身にとっては「学問的な手法論」を考える上で、大きな示唆を与えてくれる本でもあったと思っています。「言語」というとらえどころのない人間の営みを学問の対象に据え、その現象について理論的な整理と検討とを試みたソシュールの学者としての姿勢に、感銘を受けることができるのではないかと思います。  ソシュールは、通時性と共時性という二つの分析軸を提示しています。これら二つの分析軸の相関関係の把握、「時間」という観念の意味づけの手法などは、言語学の範疇にとどまるものではなく、法律学を含めた諸学の分析にも通底するものとして、理論枠組構築における視座と検討点とを、読者にふんだんに提供してくれることでしょう。