ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界

Author
阿部 謹也

Publisher
筑摩書房

Publish Date
1988-12-01

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古文書館で見つけた資料の一節から想像が広がり、その後の著者の研究の大きなターニングポイントとなった著作。民衆史、社会史という学問分野の端緒となり、出版当時の西洋史学会のみならず、隣接分野にも衝撃を与えました。出版後40年を超えた今でも新聞等で引用されることの多い作品でもあります。子供たちはどこへ行った のか、という単なる謎解きではなく、その時代の社会の姿を映し出し、研究の在り方を提起していきます。多くの資料の吟味と論理展開の合間に、子供を失った寡婦や差別された人達への暖かい視線が感じられます。