検証・法治国家崩壊:砂川裁判と日米密約交渉

検証・法治国家崩壊:砂川裁判と日米密約交渉

Author
吉田 敏浩

Publisher
創元社

Publish Date
2014-07-20

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この本の著者は、アメリカ国立公文書館で秘密指定解除された文書を丹念に読み込み、砂川事件最高裁大法廷判決(最判昭和34年12月16日刑集13巻13号3225頁)が政治的な判決であったことを述べています。この本には、にわかには信じられない事実が記載されていますが、それを知ることで、国家の世界戦略の前には、法があることが期待できない恐ろしい状況すら生じうることが分かると思います。なお、この本との関わりで紹介しておくと、日本法哲学会では、「司法権の独立と司法による自然法の実践――最近明らかになった砂川事件関連米公文書――」(開催責任者:布川玲子)といワークショップが開催されています(日本法哲学会編『法哲学年報(2013)』〔有斐閣、2014年〕210頁以下)。